道行く方にお店に入ってもらうには、魅力的な外観であることが大切です。一見して「パン屋」であることが分かり、しかも「おいしそうなパンがたくさんありそうだ」と思ってもらうこと。これが顧客獲得の第一歩であり、重要なポイントとなります。パン屋らしいあたたかみのある外観は、専門のデザイナーに依頼すれば実現するでしょう。しかし、これ以外にも日常的にできることはたくさんあるのです。むしろこれらを欠かさず実行することが集客ポイントです。
フェイス陳列 | フェイスとは、パンの顔です。それぞれのパンの一番おいしそうに見える角度や位置に陳列していきます。 |
---|---|
ボリューム陳列 | 商品が店いっぱいにあるように見せる陳列法です。ボリューム感を出すためには、空きスペースを作らないように前出し陳列や品出しを常に行い、店内のすべての商品がお客様から見えるようにします。 |
1.店頭エリア | 主力商品・新商品・季節限定商品を陳列する。このゾーンは何を並べても比較的買っていただきやすいスペースであるため、常に商品を並べておくようにする。 |
---|---|
2.品揃えエリア | ペストリーなどの定番商品をずらりと並べて選んでいただく。メニューの豊富さ、ボリューム感を演出することが重要。 |
3.目的買いエリア | 食パンなどのブレッド類を配置する。大きめのパンは店の奥に配置することで、トレーにまだ余裕がある状態で到達できるよう誘導する。また、食パンはスライスや包装などの作業が伴うため、レジや厨房付近に配置するのが合理的。 |
4.接客エリア | レジカウンター周りの設備。レジからお店全体を見渡せるか、レジカウンターが売り場を分断していないか、レジに並ぶお客様が買い物中のお客様の妨げにならないか、などに配慮して配置する。 |
お客様が店内に入ってから出るまでの動線を「客動線」と言います。すべての商品をまんべんなく見ていただくためには、「一方通行」の動線にすることがポイントです。お店の形状や厨房の位置により一方通行にできない場合は、エリア分けをはっきりさせることで客動線の混乱を防ぎます。
スタッフが品出しや接客をする動線を「作業動線」といいます。作業動線は極力短くし、通路幅をある程度確保して、客動線と重複しないように配慮することが大切です。